2025年春、1枚の画が60年ぶりに発見されました。ルース・スタイルス・ガネット氏(1923年~2024年)による「エルマーと16ぴきのりゅう」の扉に使われた地図の画です。実は日本で出版する際に同図のみ原画が無く(不備があったとの説も)、編集担当だった正幸の妻の戸田杏子(本名:薮内幸枝 1941年~2006年)が旦那に描かせていたのです。
この度奇跡的に発見された原画をお見せするにあたり、当館では初めて恐竜をテーマとした企画展を開催いたします。現在の分類や復元図とは大きな相違も見られますが、当時の解釈ということをご理解ください。何よりもそれ以前に、りゅうと恐竜を同列で語ってよいのか甚だ疑問ではありますが…。
展示室の一角に、かねてよりご要望の多かった書斎の再現をいたしました。もちろん机などは当時本人が使用していたものです。ここから多くの動物や野鳥たちが産み出されました。
企画展の作品と合わせてお楽しみください。
机の上には画材や製作の資料、本棚には学生時代から買い集めた年代物の本が並んでいます